お姫様と7人の王子様


再び見上げると、ひゅん、ひゅんと流れ星が、シャワーのように落ちていた。


「凄い」
「こんなに星が流れていたら、願い事なんでも願えちゃうね」


少し高めのトーンで言う彼。
流れ星を好きだと言うイメージがないから意外だった。




「あんたはこの世界の平和を願うの?アリス様」


私が星を見ているとチェシャが話してきた、表情はわからないが何かを含むような言い方。
きっとニヤニヤしながらいっているのだろう。


「そうね」
「ふーん。アリスだ、ルイだ。とか言うんなら、もっと自分の好きな事を願えば良いのに」


まぁそんな所も嫌いじゃないんだけど。
と続けながら言った。
彼から発せられた台詞が意外過ぎて驚きながら彼を見ると、クスリと笑い。


「あんたはアリスとルイ、どっちで呼んで欲しい?」


と言った。
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