今日から執事
早綺がアンと初めて会ったのは、早綺が12歳の時。
会社の都合でロンドンに飛んだとき、父に紹介された。
はじめましてと、極普通の挨拶をしただけなのに『私、ガキは嫌いなの』と言い放たれた事は、記憶に新しい。
アンもその時はまだ17歳で、大した大人でなかったのに、言われたものだから早綺も憤った。
故に早綺もアンのことは嫌いだったが、何度か会話を重ねると自分に似ていることに気がついた。
食の好みから趣味まで何故か同じで、それをキッカケに次第に仲良くなっていった。
ある時、パソコンを開いていたアンに何しているのかと尋ねたところ、裏情報集めという答えが返ってきたときには、流石の早綺も度肝を抜かれた。
アンは独自の情報網を持っていて、そのため様々な人から仕事を依頼されているらしい。
17歳ながらに裏情報でお金を稼いでいた。
もちろん表の依頼もあるが。