今日から執事
それからというもの、早綺とアンはかなり深い間柄にあった。
もっとも"依頼"をするのは今回が初めてである。
彼女自身が情報を扱っているため、アンのことは大して知らないが、早綺はアンを信用している。
信用に足る人物だと思っている。
パソコンの画面に送信完了の文字が表示された。
早綺は椅子にもたれかかり、息を吐いた。
あとはアンからの返信を待つだけだ。
ただ、それまで何もしないで待っていることなど早綺には出来ない。
「よし!」
明日は自分で情報を得ようと意気込み、拳を握った。
いつまでもうじうじと考えあぐねている時間はない。
真斗の心に触れたいと思った時から、とっくにスタートしていたのだ。
今更引き返せはしない。
そうだよ。進むんだ。
早綺は軽く頬を叩いて部屋の電気を消した。