今日から執事


ここ数日、既に日課と化していたこの行動がやっと実る日が来て、早綺は喜びと共に不安な気持ちを抱えていた。


このメールを開けば、昔の真斗に会える。

けれど、封印されていた場所に踏み込んでもいいのか。

疑問が頭をよぎる。


それでもはやる気持ちは抑えられず、震える指で受信メールをクリックした。


開くと同時に目に飛び込んでくる白と黒。

そこには小さな新聞の切り抜きが添付されていた。


《下校途中に事故死か》


切り抜きの見出しだった。

《昨日の午後。
下校途中と思われた小学三年生の女の子、宇津木絢音ちゃん(9)が事故死した。
トラックに衝突した絢音ちゃんはほぼ即死とみられ、運転手は運送会社に勤める四十三歳男性だった。
雨でよく見えず、突発的なものだったと運転手は語っている。…》




< 113 / 121 >

この作品をシェア

pagetop