1/2 〜危険なベターハーフ〜


今回も例外ではないらしい。

目の前で深刻な表情を浮かべながら、表情がくるくる変わっていく。


美羽ちゃんのことを一番に考えるあまり、答えが定まらないのだろう。


「で?」

ハイボール片手に、氷を弄びながら桜井の言葉を待った。

「…ちゃんと、向き合うことにしたよ」

逃げずに?
何もかもを背負って…?

「美羽との未来も、俺たちの手で切り開くつもりだ」

「球団側は何て?」

黙って見てる訳にはいかないはずだろうからな。

そのために離れたのだから。



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