1/2 〜危険なベターハーフ〜
切り開いていく未来


それから。


桜井と美羽ちゃんに
新しい生命が誕生して。



桜井に自慢いっぱいに
見せられたその可愛い子は、
もう目鼻立ちが整って
既に完成していた。

生後4日なはずなのに。



「名前決めたんだろ?」

「あぁ、
美羽が決めてたんだ」

「なんつーんだよ?」


へへっ、と
照れ笑いしてる桜井の顔は、
いつの間にかすっかり
パパの顔だ。



「みお。
美しい中央で、美央。
みんなから愛されるように、
いつまでも真ん中で
輝いていてもらいたいんだ」


悔しいくらいに
いい表情をしていた。

パパなんだもんな。





「お前んとこももうすぐ
性別わかんだろ?」



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