世界の説明書
 二郎はその青い服を着た人達がいる方向から逃げるように方向を変えた。その中の一人が逃げる黒いパーカーを記憶の門で見ていた。僕もそれを見ていた。二郎は早歩きで公園の中に消えていった。公園横からでてきた一人の警官が次郎の後を静かにつけてきた。僕もついていく。この男はどうかしてる。世界がこいつを存在する事を許すはずが無い。きっと、あいつは海に入ったら一瞬にしてあの海の深い底まで一瞬にして引きずり込まれるだろう。へらへらしながら、何か飲んでは唾をはいていた。頭がおかしいのだ。明らかにほかの人間と違っていた。

あの子には体でお説教をしなければ、けしからん、本当にけしからん、、

 また聞こえてきた、あの眼鏡の人、ちょっと変わってる。なんか一生懸命なんだな、でも、おかしいな。だれにお説教するのかな。あ、どうしたんだろう、彼が話しかけている。彼と彼が、話している。どうしたんだ。先ほどから二郎を付けていた警官が横で恐ろしいほど冷たい目を二郎に向けていた。
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