世界の説明書
 私は  始まりα  であり   終わりΩ である


その青い服を着た小便くさい男から、またあの声が聞こえる


ある,己の体が病や何かで腐り始めた親ペンギンが、かゆみに耐えかねて、自らの肉をむしりとり、それを子供に与えていた。たまたま通りかかった人間はなんと美しい光景だ。わが子に自らの肉を与えていると感動し、それを人々に伝えた。そしてそのペンギンは犠牲愛の神になったのだ 飛べないペンギン、、飛べない人間、、、


また、何を言っているのだ。なんて事をしているんだろう。この人は何をしているのか。


 血だらけになったセーラー服から、だらりと小麦色の血色のいい足が折れ落ちた。それを目の前で目撃した友達の女子高生も魂が抜けたかのようにその場に崩れ落ちた。


動かなければ、ここから離れなければ、ここは危険だ


 彼はその場を離れた。その後を僕は追った。彼も生きていてはいけない人間の一人だと思った。

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