世界の説明書
透明な空
「ママ、ママ、見て見て、青いでっかい池があるよ。それにこんなに広い砂場は初めてだよ。すごい、すごい。」
「坊や、あれは池ではないのよ。あれはあなたが見たがってた海よ。この地球上のいろんな汚れた物を綺麗にしてくれる所。でも、それにも限りがあるの。本当は綺麗にしてくれている訳ではないの。ただその大きな器で全てを無言で受け止めてくれているだけ。世界の悲しみを少しでも悲しく見えない様に包んでくれるだけ。私達全ての生き物の始まりの場所。そして、全てが忘れられる場所。」
「ふーん、海って偉いんだね。」
「そうよ。でもね、海は怖い顔も持ってるの。私達に安らぎや食べ物も与えてくれるけど、一度海が怒ったら、もう私達のどんな力も簡単に飲み込まれてしまうのよ。だから、雨の日や風の強い日は海に近づかない事。約束してね。」
「分かったよ、ママ。 ママが嫌だって事は絶対にしないよ。」
「良い子ね 坊や。私達は今日からはここで生きていくから、少し近くを歩きましょう。」
「うん。あ、ママ、あれ何、白い大きな鳥が飛んでるよ。この前の町は黒くて、おっかい鳥、名前なんだっけ、あのぎゃーぎゃー鳴く鳥。」
「黒い鳥は烏でしょ、そしてあの白いのはウミネコよ。」
「ウミネコ、猫?鳥なのに猫なの?」
「ふふ、何ででしょうね。」
「んんんん、なんで猫なのかな。」
「ママ、ママ、見て見て、青いでっかい池があるよ。それにこんなに広い砂場は初めてだよ。すごい、すごい。」
「坊や、あれは池ではないのよ。あれはあなたが見たがってた海よ。この地球上のいろんな汚れた物を綺麗にしてくれる所。でも、それにも限りがあるの。本当は綺麗にしてくれている訳ではないの。ただその大きな器で全てを無言で受け止めてくれているだけ。世界の悲しみを少しでも悲しく見えない様に包んでくれるだけ。私達全ての生き物の始まりの場所。そして、全てが忘れられる場所。」
「ふーん、海って偉いんだね。」
「そうよ。でもね、海は怖い顔も持ってるの。私達に安らぎや食べ物も与えてくれるけど、一度海が怒ったら、もう私達のどんな力も簡単に飲み込まれてしまうのよ。だから、雨の日や風の強い日は海に近づかない事。約束してね。」
「分かったよ、ママ。 ママが嫌だって事は絶対にしないよ。」
「良い子ね 坊や。私達は今日からはここで生きていくから、少し近くを歩きましょう。」
「うん。あ、ママ、あれ何、白い大きな鳥が飛んでるよ。この前の町は黒くて、おっかい鳥、名前なんだっけ、あのぎゃーぎゃー鳴く鳥。」
「黒い鳥は烏でしょ、そしてあの白いのはウミネコよ。」
「ウミネコ、猫?鳥なのに猫なの?」
「ふふ、何ででしょうね。」
「んんんん、なんで猫なのかな。」