いばら姫





突然の問い―――
それに対する、奴の


『 宝物ですよ 』と

笑った表情




…………どれだけアズを
大切にしていたかも

どれだけアズに愛されていたかも
その微笑ひとつで
理解するに、事足りる―――







俺は


一瞬にして、急所を撃たれたみたいな
絶望感に満たされ

血の気の失せた様な
情けない笑いを浮かべて

その場を、去るしか無かった―――









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