*Hug Me*
その中の一人が落ち着いた声で
「どうした?」
と仲間に問い掛ける。
「聞いて下さいよ!北都さん。」
北都?
「さん」付けって事は
こいつらの1番ボスって事だな。
私の後ろに立っている北都って人を見る。
その正体はさっき目が合った奴だった。
こいつかぁ~、と関心していると
北都って人が口を開いた。
「あんた、ヤって来た後だろ?」
『はぁっ?!』
私は突然の質問に間抜けな声を
出してしまった。
「だって、そのマーク」
そう言って北都って人は私の
首筋を指さす。
急いで見るとそこにはばっちり
キスマークがつけられていた。
犯人はあいつしかいない!
今日一緒にいた男だっ。
すきを見したのがいけなかった...。
私は首筋を隠しながら
北都って人を睨む。