【企】真夏の夜に、君に溢れる想いを
あ、ああああ……
「きゃーー!!すみませんっ!!本当にごめんなさいっ!!」
こんなつもりじゃなかったのにーー!!
うぅ……
情けなくて泣きそうだよ……
「……ぷっ」
そんな私に聞こえてきた声は、怒っている声でもなく、困惑している声でもなく、笑いを堪えている声だった。
「あ、あの……」
恐る恐る顔をあげた時、
「……クッ、あはは!やべー!マジウケる!ははっ、どんだけ力あるんだよ!」
堪えきれなくなったのか、彼はお腹を抱えて爆笑しだした。
それから私の顔を見て、また笑って……
「ごめん、大丈夫だよ。気にしないで?」
そう優しく言って、また笑い出した。