大空で駆ける
不思議なネックレスをポケットにしまい
とりあえず教室に戻った。

「お、夕佳!終わったのか?」

自分の机に座って大きく手を振る千尋。
体は争介の方を向いている。
きっと2人で何か話してたんだ…

どうする?
2人にこのネックレスのこと言って
一緒に持ち主を探してもらう?

アタシはポケットの中のネックレスを固く握りしめた。
でも…
何となく言いづらかった。
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