三度目の指づめ
“この人に…殺される”
ヒシヒシと殺意が感じた。
悪魔なんじゃあなぃか。
兄は…怒りのままにあたしを打ち付ける。
そして…霧乃MASTERが引き剥がそうとするが、あたしの髪を掴む手はビクともしなかった。
無理矢理引っ張れば、あたしの髪ごと毟ことになる。
まるで…何かに取り付かれたみたく、打ち付ける、打ち付ける、打ち付ける、打ち付ける。
結局…三人がかりで引き剥がした。
それでも…兄の離れた手には、あたしの髪が一束程捕まれたままだった。