三度目の指づめ


流血に溺れたあたしの視界に映ったのは、肩で息をし、あたしを殺意の篭った目で睨み付ける、肉親の兄だった。


ぁの悪夢は終って何かいない。まだ、続いているんだ。


心意の片隅で誰かが呟く。

きっと…悪魔だったんだ。


いゃ、神様かも知れない。



あたしの撒いた物を刈り取る時が…皺寄せが来たのかも知れない。


あたしは…薄れ行く意識の中で…それだけ思った。
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