三度目の指づめ
そして永遠に思える“30秒ゲーム”は合計7回行われた。
フィナーレにはあたしをドアに押し付ける体勢でバックから犯される。
そこに人間の持つ感情などみじんにも感じない。
まるで、動物の交尾宛ら、ただひたすら己の欲の捌け口として腰を奥へ奥へと前進していた。
“パンパンパンパンッ”
肉同士が打ち付け合う、絶望音…
あたしは下唇を必死に噛んだ。
オーガニズムを感じなぃ交尾に声など出すものかと、目を堅く閉じる。
瞼の裏に映る漆黒の闇は、今白日の下での悪夢を全て総殺し無に変えた。
ただ、闇にぼんやりと浮かんだ准の顔だけ見つめていた。
脳裏だけの准を…