逆ハーレム☆意地悪王子と訳あり姫
倖「あのギャルのテンション高いよな~」
「楽しいでしょ??」
倖「お前の友達じゃなきゃ話さないタイプだ」
「うっそー。いい子達だよ??」
倖「いんや。わかってんけどね??ちょいと化粧が濃いな。
俺はもう少しナチュラルが好きだ」
う゛………
確かに明日香たちの化粧は濃い。かなり濃い。所謂"キャバ"みたいな。
でも根はいい子達なんだよ??
まぁ…私も最近知ったんだけど。
「いや、誰も倖哉の好みなんて聞いてないから」
倖「うわっ……ひでぇ奴…」
「なんとでも言え」
倖「コノヤロー…苺華、今からメニュー考えるから手伝って」
突然話を変えるな。ぶっ飛ばすぞ、コノヤロー。
なんてこっそり心の中で思ってみたりしちゃったりした。
苺華チャンは倖哉の野郎に連れてかれたし、何したらいいかよくわかんないし、暇だ。
ってゆーか、眠いよ。
ものすごく眠いよ。
透センパイもいつの間にか消えたし。
もう寝ちゃおうかな。
雲雀クンさえいてくれたらなー。
雲雀クンもいないし。
狭哉なんて保健室で寝てるし。
あの兄弟は全員、自由奔放なうえに、神出鬼没で困る。