君のすべてに愛を捧ぐ
ギュッ、奏が俺に抱きついてきた。
「ちょ、かなでちゃん!」
ギュゥーーーーー
ぉいぉい・・。
「かな・・」
パッ、いきなり手を離されたせいで、俺はあやうく転びそうになった。
「ぁっと、今度は何?」ーーありがとうーー
「ぇっ?」
ーーありがとうーー
俺の目の前に彼女が書いた、ありがとうの文字がどどーん!と現れる。
「ぁっ、どういたしまして。」
ーーあたしの事、かなででいいよーー
「りょーかい!じゃぁ、俺も櫂でイイヨ。」
ーーりょうかいーー
メモ帳を俺に見せながら彼女はOKサインを手で作った。
ーーよろしく!!ーー
「こちらこそ。」
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