不器用なLOVER
光の粒が絢爛と降り注ぎ
豪華生オーケストラの曲に包まれ
足を踏み入れた瞬間に
違う世界へと引き込まれていく。
見慣れた武道館の姿はなく、
私の想像を遥かに越えた
隅々まで気の利かされた舞踏会。
華麗だけど主張し過ぎない
典麗な感じが、
透弥さんそのままだった。
華美なドレスに身を包み
ホールで舞う人の中に、
衣里の姿を見つける。
真姫は幾手の誘いを跳ね退けて…壁の花になっている様だ。
登喜子はビュッフェ周りを離れず次を品定め中らしかった。
「人の事より自分の事考えなよ」
手を取ったまま前に回り込み
「ダンスは…当然出来る様になってるんだよね?」
軽く跪き、
「一曲お願い出来ますか?」
添えた手を引いた。
「えっ!ちょっと待って透弥さん私まだ自信無いの!」
焦る私を横目に口角を上げたままフロアの中央へと誘って行く。
透弥さんに場を譲る為か
踊っていた人たちまで
立ち止まり隅へと移動した。
誰も体を動かす人が居なくなり、当然の如く透弥さんに合わせて曲が始まる。
私を抱き寄せ
耳元でカウントを口ずさみ
リズムに乗れた頃を見計って
踏み出す。
自然に優美に舞う透弥さんの
優しく丁寧的確な心強いリードで
私まで上級者の様に舞っていた。
豪華生オーケストラの曲に包まれ
足を踏み入れた瞬間に
違う世界へと引き込まれていく。
見慣れた武道館の姿はなく、
私の想像を遥かに越えた
隅々まで気の利かされた舞踏会。
華麗だけど主張し過ぎない
典麗な感じが、
透弥さんそのままだった。
華美なドレスに身を包み
ホールで舞う人の中に、
衣里の姿を見つける。
真姫は幾手の誘いを跳ね退けて…壁の花になっている様だ。
登喜子はビュッフェ周りを離れず次を品定め中らしかった。
「人の事より自分の事考えなよ」
手を取ったまま前に回り込み
「ダンスは…当然出来る様になってるんだよね?」
軽く跪き、
「一曲お願い出来ますか?」
添えた手を引いた。
「えっ!ちょっと待って透弥さん私まだ自信無いの!」
焦る私を横目に口角を上げたままフロアの中央へと誘って行く。
透弥さんに場を譲る為か
踊っていた人たちまで
立ち止まり隅へと移動した。
誰も体を動かす人が居なくなり、当然の如く透弥さんに合わせて曲が始まる。
私を抱き寄せ
耳元でカウントを口ずさみ
リズムに乗れた頃を見計って
踏み出す。
自然に優美に舞う透弥さんの
優しく丁寧的確な心強いリードで
私まで上級者の様に舞っていた。