一瞬のきらめき。
「これって間接キスじゃんっ、ヒューヒュー!」






陸がふざけて私の顔を見ながらにやけて笑った。







「えーっ!そんなんいまどき言う??」






私は照れ隠しにとりあえずそう返した。






私はさっきまでの緊張がほぐれた。







「くるみちゃんさぁ。」







陸がネクタイを右手で左右にゆるめながら言った。







「キスしたことある?」







へっ?







突然の質問にびっくりした。







私のファーストキスはお父さんだ。








男の子とっていうのは、去年のクリスマスつきあっていた彼氏とだ。







家の近くの路地で。






マンガやテレビみたいな感動的な感じではない。







「………あるよ。」






少し迷って答えた。






「前の彼氏と?」







「うん。」







「どうやって?」







どうやって?どうって言われてもなぁー。







「キスしていい?って聞かれたの。それで。」







「えっ聞かれたの?」






陸は驚いた顔で私を見た。







まずいのかな?







いまいち恋愛ってわかんないしな。







「いちいち聞かれるの嫌でしょ?」



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