AEVE ENDING
とにかく、これで雲雀が無茶苦茶な仕返しをしてきても怖くない。
きっちりと巻いたタオルを確認し、倫子は雲雀の報復を待った。
―――が、しかし。
「…あれ?」
手痛い反撃が来ると身構えたのに、反応がない。
「なんだ?静かになった」
雲雀らしからぬ反応に、思わず眉間に皺が寄る。
(…こわ)
嵐の前の静けさっちゅーやつ?
そんなことをシャワールームで悶々と考えている倫子をよそに、雲雀はソファに身を沈めていた。
倫子同様、知らず知らず眉間に皺が深く刻み込まれている。
「…なんなの、真醍なら良いわけ」
ほぼ、無意識の呟き。
───なに、これ。
気に喰わない。
自分専用の玩具を、他人にべたべた触られるのが気に入らなかったのだ。
しかし、この様はなんだ。
(…不愉快)
組んだ足先を睨み付けながら、得体の知れない自分に、雲雀は毒づいた。
「雲雀ぃ、腹減ったー」
あまりにムカついたので、暢気にそうのたくってシャワールームから出てきた倫子を殴っておいた。容赦なく。三発くらい。
そうしたら突っかかってきたのでもう一発殴って静かにさせた。
(―――出したくない答えが待つ問題なんて、考えないことにしよう)