執事の名のもとに
そのせいか半分を過ぎたくらいから皆のペースが落ちてきた。
「勝、ペース上げるぞ。」
「あいよ。」
ほとんど疲れていなかったからか少しペースを上げただけでどんどん抜かせた。
気付いたら敦についで2位の位置にいた。
勝は俺の少し後ろを走っている。
あと1Km。
頑張って敦の背中を追い掛ける。
でもその間は全く縮まらない。
くそ。
速すぎる、
追い付けないままゴールした。
「ッ…はぁ、はぁ。」
「お疲れ、」
「おう!」
そうして組み分けテストは終わった。