執事の名のもとに






そのせいか半分を過ぎたくらいから皆のペースが落ちてきた。 



「勝、ペース上げるぞ。」



「あいよ。」



ほとんど疲れていなかったからか少しペースを上げただけでどんどん抜かせた。 



気付いたら敦についで2位の位置にいた。 



勝は俺の少し後ろを走っている。 



あと1Km。 



頑張って敦の背中を追い掛ける。 



でもその間は全く縮まらない。 



くそ。 



速すぎる、 



追い付けないままゴールした。 



「ッ…はぁ、はぁ。」



「お疲れ、」



「おう!」



そうして組み分けテストは終わった。 







< 38 / 419 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop