銀鏡神話‐翡翠の羽根‐
『ボクがマナを殺したの……?』
頬につたってくる温かいもの。
鼻がツンとあつくなる。
『……』
レイセントは、頷いた。
酷なことなのはわかってる。
でも隠しても何時かはばれる。
だったら今の内に伝えた方がキャルナスの将来の為になる、レイセントの考えは今思えば間違っていた。
『……ぁぁああああ!!』
声を押し殺そうとした。
でも、そうしたら間違え無く感情までも殺してしまうだろうと。
『キャルナスは悪くない。
偶々、打ち所が悪かっただけなんだよ。』宥めれば宥める程、キャルナスの涙は止まらなくなった。
幼い頃に覚えた罪意識。
キャルナスの人生が狂った決定的な由縁だ。
『ママは、ママはボクの事を赦してくれない!
あんなに、あんなに怒ってた……』
レイセントはキャルナスを抱き締めると、言いづらそうに一言、ボソッと付け足すように言った。
『……サリアはな、お前の本当のママじゃ……。』
いや、其処までいう必要は無いんじゃないか?
其れを知ってキャルナスはどうなる?
『……今日は一緒に寝よう。』
ベッドにキャルナスを寝かせると、レイセントはキャルナスが泣き止むまで手を握り続けた。
泣きつかれたのか?
数時間後、朝日が上ってきた頃にはキャルナスは眠っていた。
無事我が子が寝たのを確かめると、次はサリアの元へレイセントは向かった。
「さり……」
とっさにレイセントはサリアの頬を殴った。
「止めてよ……私はあの餓鬼を殺さなきゃ……
マナを殺した彼の子が何故生きるの!?
おかしいわよ……おかしいわよ!!」
目を泣き腫らし、包丁を持った妻が其処にはいたのだ。
「……貴方がキャルナスを連れてきたとき、自分の本当の子の様に愛そうと決めたわ。
瞳の色も髪の色も、彼の子の母親になりきる為に合わせた。
実際楽しかったわよ。何時しか血なんて関係ない、本当の親子に成れた気がした。
でも、本当の子を殺されてまで私は彼の子を愛せないわよ!」
悲痛な最愛の彼女の叫び。
共感するしか無かった。
頬につたってくる温かいもの。
鼻がツンとあつくなる。
『……』
レイセントは、頷いた。
酷なことなのはわかってる。
でも隠しても何時かはばれる。
だったら今の内に伝えた方がキャルナスの将来の為になる、レイセントの考えは今思えば間違っていた。
『……ぁぁああああ!!』
声を押し殺そうとした。
でも、そうしたら間違え無く感情までも殺してしまうだろうと。
『キャルナスは悪くない。
偶々、打ち所が悪かっただけなんだよ。』宥めれば宥める程、キャルナスの涙は止まらなくなった。
幼い頃に覚えた罪意識。
キャルナスの人生が狂った決定的な由縁だ。
『ママは、ママはボクの事を赦してくれない!
あんなに、あんなに怒ってた……』
レイセントはキャルナスを抱き締めると、言いづらそうに一言、ボソッと付け足すように言った。
『……サリアはな、お前の本当のママじゃ……。』
いや、其処までいう必要は無いんじゃないか?
其れを知ってキャルナスはどうなる?
『……今日は一緒に寝よう。』
ベッドにキャルナスを寝かせると、レイセントはキャルナスが泣き止むまで手を握り続けた。
泣きつかれたのか?
数時間後、朝日が上ってきた頃にはキャルナスは眠っていた。
無事我が子が寝たのを確かめると、次はサリアの元へレイセントは向かった。
「さり……」
とっさにレイセントはサリアの頬を殴った。
「止めてよ……私はあの餓鬼を殺さなきゃ……
マナを殺した彼の子が何故生きるの!?
おかしいわよ……おかしいわよ!!」
目を泣き腫らし、包丁を持った妻が其処にはいたのだ。
「……貴方がキャルナスを連れてきたとき、自分の本当の子の様に愛そうと決めたわ。
瞳の色も髪の色も、彼の子の母親になりきる為に合わせた。
実際楽しかったわよ。何時しか血なんて関係ない、本当の親子に成れた気がした。
でも、本当の子を殺されてまで私は彼の子を愛せないわよ!」
悲痛な最愛の彼女の叫び。
共感するしか無かった。