銀鏡神話‐翡翠の羽根‐
得体の知れない此のもやもやを心に無理矢理しまい込むと、美紗は笑顔をつくって珀月に問い掛けた。
「珀月さん、魔器人って何かしら?」
珀月は名前を呼んでもらえて嬉しかったのか?、自然とふんわりした笑みをこぼした。
笑った時に出来たえくぼがとても可愛らしい。
また美紗は何に対してなのか良く解らないが、嫉妬、をしてしまう。
「珀月でいいですよ。
魔器人……
言をまたないが、魔力や魔術については知っていますよね。
魔器は魔力や魔術を埋め込んである武器の事をさします。
光矢は人間の躰に私の魔器の矢を源として埋め込んだ、人間界でいう……人造人間ですね。
私の指一本で動かせる特注のね。」
そうか、名の通り魔器人は魔器を源にして造った人造人間。
ということは……
「光矢君は……?」
「私が差し向けた魔器人です。
茶亜夢が神授の森に乗り込むのを知り、私は其れを止める為に光矢を人間界に一足先に送ったんですが……
まさか彼のヴェルディを甦生させるとは、考えもしませんでした。
ヴェルディが撰んだ新たな躰が光矢だったのが唯一の救いでした。
おかげで光矢の中に埋め込んでおいた爆弾を爆発させる事によって、すぐヴェルディを殺せましたよ。」
ヴェルディが突然動かなくなったのは爆弾を爆発させたから。
完全にヴェルディは光矢の躰に溶け込んでいたんだ。
危なかった。
このままヴェルディと戦っていたら、間違いなく死んでいた。
二人共、支配力も魔力も尽きていたから。
「……白江様、キャルナスさん、少しこっちに来て下さい。」
ボソッと珀月が言う。
何かと思い美紗は歩み寄る。
キャルナスは何か気づいていたのか?、表情をひきつらせた。
『白き三月に、黒き太陽。
芽生える雲に誓う空。
夕顔と朝顔は交差する。
散乱立花(さんらんりっか)』
珀月の唱えた散乱立花は美紗の陰に向かい、鋭い花弁となって突き刺さる。
ぐしゃっと何かが崩れ落ちる様な音がした。
「珀月さん、魔器人って何かしら?」
珀月は名前を呼んでもらえて嬉しかったのか?、自然とふんわりした笑みをこぼした。
笑った時に出来たえくぼがとても可愛らしい。
また美紗は何に対してなのか良く解らないが、嫉妬、をしてしまう。
「珀月でいいですよ。
魔器人……
言をまたないが、魔力や魔術については知っていますよね。
魔器は魔力や魔術を埋め込んである武器の事をさします。
光矢は人間の躰に私の魔器の矢を源として埋め込んだ、人間界でいう……人造人間ですね。
私の指一本で動かせる特注のね。」
そうか、名の通り魔器人は魔器を源にして造った人造人間。
ということは……
「光矢君は……?」
「私が差し向けた魔器人です。
茶亜夢が神授の森に乗り込むのを知り、私は其れを止める為に光矢を人間界に一足先に送ったんですが……
まさか彼のヴェルディを甦生させるとは、考えもしませんでした。
ヴェルディが撰んだ新たな躰が光矢だったのが唯一の救いでした。
おかげで光矢の中に埋め込んでおいた爆弾を爆発させる事によって、すぐヴェルディを殺せましたよ。」
ヴェルディが突然動かなくなったのは爆弾を爆発させたから。
完全にヴェルディは光矢の躰に溶け込んでいたんだ。
危なかった。
このままヴェルディと戦っていたら、間違いなく死んでいた。
二人共、支配力も魔力も尽きていたから。
「……白江様、キャルナスさん、少しこっちに来て下さい。」
ボソッと珀月が言う。
何かと思い美紗は歩み寄る。
キャルナスは何か気づいていたのか?、表情をひきつらせた。
『白き三月に、黒き太陽。
芽生える雲に誓う空。
夕顔と朝顔は交差する。
散乱立花(さんらんりっか)』
珀月の唱えた散乱立花は美紗の陰に向かい、鋭い花弁となって突き刺さる。
ぐしゃっと何かが崩れ落ちる様な音がした。