ダーク&ノイズ
弾かれるように悠美、真知子、のぞみ、そして沙理奈たちの体が硬直する。


(そんな……呪いは)


悠美は助けを求めるように真知子に視線を送った。

しかし、その真知子が一番うろたえているように見える。

助けてくれるようには、とても見えない。



コオーン……



「いやぁ!」


たまらず沙理奈が声をあげると、次の瞬間──


「ぶっ!」


と、誰かが吹きだしたのを合図に、教室内が嘲笑で満たされた。

あっけにとられる四人をみて、その笑いはさらに大きくなった。

「静かにせんか!」

教師はなにごとかと叱責を浴びせたが、その笑いは収まるようすを見せない。



誰かがいたずらでその音を流したのだと、ようやく悠美は理解した。

先日、色んな人間に呪いの相談をしたのだ。この教室の人間が知らないはずはない。

(ひとの弱みにつけこんで)

悠美はかっと顔が熱くなった。

それより真知子のほうが頭にきてたようだ。立ち上がると、

「誰だよ。いま鳴らしたやつ誰だ!」

と、いきまいて見せた。

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