クリ-ミ-ココア
次の日、昼休みにカナちゃん達とゴハンを食べていると


「自転車運転手ちゃん?」


からかうような声。


私の箸がピタっと止まる。



「ちょっと。」



そう言って私に来るよう促した。



「比奈……セリ呼ぼうか?」



立ち上がる私を見上げカナちゃんが不安な声を出す。



「へーき!すぐ戻るね。」



心配かけないよう笑顔で答え廊下に出る。



「こっちきなよ」



低い声で私を睨み付ける姿に俯いてしまう。



私は、この前の先輩にまた呼び出しを喰らってしまった。
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