クリ-ミ-ココア
「無理矢理連れてかれるのと担がれるのどっちがいー?」



かっ、かつぐ??


どっちも嫌です…。


けど拒否ったら無理矢理連れて行かれる。


これじゃあまるで…拉致だ。



「……着いていきます。」


逆らえないよ。


アキラさんには誰にも。


最強アキラさん…。


強引さはピカイチです。



私は諦め心の中で泣いた。



「よし。行くぞ!」



掴んでいた腕を放しアキラさんは先頭に立って先を歩く。


その後を怖い人達が着いて行った。



「気に入られるって大変だよね…」



ソウタ君が横に来て苦笑いを向けた。



「いい迷惑…」


「アキラさんが気に入るのって珍しいんだよ?」



ソウタ君…


そんな事言っても嬉しくないよ?



「ちびっ子!!!」


「はっ、はい!!」



廊下から叫ぶアキラさんに慌てて歩き出した。
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