クリ-ミ-ココア
学校を出て走った。


運動が苦手な私は一生懸命走って走って……


何度も転びそうになりながら


あいつの背中を見つける。



「ねぇー!!」



私の呼び掛けに気付かないあいつ。



「ねえってば!!」



走る脚を止めて気持ちを落ち着かせた。



隣には美人な彼女。


彼女さんには悪いけど…


気持ち伝えさせて。


今だけ……


これを叫んだら


すぐにその場からいなくなるから。



閉じた瞳を開けてお腹の底から声を出す。



「れんやーーー!!」



数十メートル先のあいつがピクっと反応して立ち止まった。



そして振り返る。
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