クリ-ミ-ココア
「あっ…」



廊下に出た所で、私は振り返った。



「ソウタ君。さっき何言いかけたの?」



私の問いにソウタ君は最高の笑みで



「なんでもないよ!」



そう言ってポケットから飴玉を投げてくる。



「…ありがと」



疑問に思いながらも私は走り出した。



ソウタ君があの子と呼ぶ彼女とは


何もない事を伝えようとしていただなんて今はまだ知らずに。



飴玉をポケットにしまう。


今はあいつからもらう甘い甘いクリーミーココアの飴が舐めたい。



だからこの飴はまた今度、舐めるね。
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