アリスの作り方
「あのさ……アリスちゃん」


重い雰囲気が流れている中、急に彼が私に話しかけた。


「何?」


見上げると困ったような表情でみるジョーカーさん。

この状況に耐えられずに口を開いたのだろうか?


「この体勢、きついからそろそろ降りて欲しいな」


特に気にしていなかったが、これは……しりもちをついたジョーカーさんの上に私が座っている状態。

しかもバランスが悪いためジョーカーさんは私を支えるように抱きしめている。


「あ……ごめんなさいっ」


改めて自分のおかれている状況を知ると途端に恥ずかしくなり、急いでジョーカーさんから降りるとジョーカーさんの前に正座した。


「すみませんでした」


恥ずかし過ぎて謝る事しか出来ない。
頭を上が下げしながらジョーカーさんに謝っているので表情はわからない。


「謝らなくていいよ……。俺も……その……アリスちゃんが柔らかくて気持ちよかったし」
「……。」



ジョーカーさんなりに気を使っているのかもしれないが、その台詞に何か悪寒のようなものを感じてしまい、少し引き気味で後ろに下がると、その反応にジョーカーさんは困ったらしく苦笑いした。


「えーっと……その……だから……えっと」


とても困っているのだろう、苦笑いしながら言葉を探している様子のジョーカーさん。



その様子が何となく可笑しかった。


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