アリスの作り方

「ジョーカーさん」
「何?」


「ジョーカーさんの笑顔も素敵ですよ」


ジョーカーさんがいつも言っていることと同じだ。
私もジョーカーさんの笑顔に元気を貰っている。

それ以上の深い意味は全く無かった。


けれど……



「……。」


ジョーカーさんは私同様に軽く受け流すのかと思っていたら、急に黙ってしまった。


「ほん……とう」


そして口元を抑えながら私から視線を反らすと、急にゆでだこのように真っ赤になった。


「てれ……る」


そんな風に言われるとなんか……


こっちの方が照れる。


「そ、そ、その……。ジョーカーさんのおかげで少し元気になれたので」


何か私も少しドキドキしてうまく言えない。


「アリスちゃん元気になったの?」


今まで真っ赤にしていた顔を急に上げると私の両手を握りながら明るく言った。

そんな彼が可笑しくて


“クスリ”


と微笑むと


「良かった」


と私の手を離しながら彼も優しく微笑んだ。



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