アリスの作り方
「あとあぁ見えて隊長も気にしていたから」
思い出したように急に話し始めたジョーカーさん。
「あんなこといった人が?」
私が憎くて仕方ない人がそんなわけないだろう。
「隊長は……アリスに……初代のアリスに親友を殺されたから。最初話そうとして隊長に止められたでしょう」
「……。」
今までの彼とは違う真剣な表情……その表情と内容がとても深刻で私は言葉が思いつかなかった。
「俺が城に来る前の話しらしいんだけど、クローバー隊長っていう方がいらっしゃったんだ。けど……初代アリスに殺されてしまったらしい」
大事な人が殺されてしまったら……例えそれが私じゃなくても私と同一視出来る人なら……。
「だから……」
だから私に対して激しい怒りを持っていたんだ……。
「たぶん……隊長はすごく苦しんでいる」
私の名前が……
スペードさんの友達を殺した。
何となく……そのクローバーさんを殺したのが自分と錯覚するようで……
気持ち悪くなるような感じだった。