君の声



* * * * *


 「えっ…由衣様いらっしゃっていないんですか?」

 「あ…うん、来てないよ」


本家の用事を済ませて立夏の病室を訪れた3人


 「えっ…でも今日は学校もありませんから…てっきり来てるかと…」


由衣を迎えにきたのに、とこぼした篠田

律子は立夏に珈琲を淹れた


 「…でも今日は来てないし…明日くるのかな?」

 「そうですね、明日も祝日ですから」


立夏の残念な表情を見ると3人も笑顔が浮かんだ


上手くいっている


そう感じた






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