ココロ君色。
幸はしばらくの間竜二の背中を見つめていた。
こんなに近くに居て
手を伸ばせば今にも届きそうなのに
・・・なんで届かないんだろ。
そんなことを考えていると、胸が苦しくなってきた。
締め付けられるように。
胸が痛んだ。
「幸。」
「ひゃっ!?」
後ろから急に声をかけられ、思わず声が裏返る。
「ははっ!なにあんた。ウケんだけど!」
ケラケラ笑う美咲を睨む幸。
美咲は「ごめん、ごめん」と、笑いながら言った。
「で、どうしたの幸。竜二と楽しそうに話してたと思いきや今度はなんか落ち込んでるし。」
「別に~。何もないよ。」
「嘘つけ!相当暗いオーラ出てたよ」
「まさか!」
「いや、ホントに。」
「・・・も~ほんとになんでもないってば!」
幸は机に顔を伏せる。
「・・・今日の卒業式の準備のやつ。5時間目だって。・・・あ、チャイム鳴った」
美咲の言葉に顔を上げたと同時にチャイムが鳴り、美咲は自分の席に戻っていった。
・・・あたしにも、チャンスはあるのかな。
幸は心の中で「よしっ」と気合を入れ、体を起こした。
ねぇ竜二。
あたし頑張るから。
絶対卒業までに告白して
両想いになって見せるから。
だからあたしのこと好きになってよ。
・・・・・そう簡単じゃないか。
こんなに近くに居て
手を伸ばせば今にも届きそうなのに
・・・なんで届かないんだろ。
そんなことを考えていると、胸が苦しくなってきた。
締め付けられるように。
胸が痛んだ。
「幸。」
「ひゃっ!?」
後ろから急に声をかけられ、思わず声が裏返る。
「ははっ!なにあんた。ウケんだけど!」
ケラケラ笑う美咲を睨む幸。
美咲は「ごめん、ごめん」と、笑いながら言った。
「で、どうしたの幸。竜二と楽しそうに話してたと思いきや今度はなんか落ち込んでるし。」
「別に~。何もないよ。」
「嘘つけ!相当暗いオーラ出てたよ」
「まさか!」
「いや、ホントに。」
「・・・も~ほんとになんでもないってば!」
幸は机に顔を伏せる。
「・・・今日の卒業式の準備のやつ。5時間目だって。・・・あ、チャイム鳴った」
美咲の言葉に顔を上げたと同時にチャイムが鳴り、美咲は自分の席に戻っていった。
・・・あたしにも、チャンスはあるのかな。
幸は心の中で「よしっ」と気合を入れ、体を起こした。
ねぇ竜二。
あたし頑張るから。
絶対卒業までに告白して
両想いになって見せるから。
だからあたしのこと好きになってよ。
・・・・・そう簡単じゃないか。