心霊スポット取材班

「それより、取材の場所を何処にするか決めないとな?」


敏也があの本を棚から持ってきた。


「そうだよな~」


光輝は鞄からノートとペンを出し、敏也の所に近寄った。

3人はまたデスクを囲む形で椅子に座り、昨日の続きのページをめくったら、小さい紙が挟まっていた。


そこには、


―――――――――――道子先生へ

相談があるんだけど

また会ってくれるかな?


         薫
―――――――――――    

敏也はその紙きれを手に取り出し、次のページをめくったら住所が書いてあった。


「薫って言う人の住所かな?」


光輝が話し出した。


「多分そうだね…ほら、名前が書いてあるよ!」

満が本を見ながら確信した。

よく見ると、住所が書かれている右下に小さな字で杉浦 薫 ×と書いてあった。


「なんだ!この…×」

光輝が気になったが、もちろん誰も分かるはずもなった。


< 77 / 173 >

この作品をシェア

pagetop