心霊スポット取材班
「それより、取材の場所を何処にするか決めないとな?」
敏也があの本を棚から持ってきた。
「そうだよな~」
光輝は鞄からノートとペンを出し、敏也の所に近寄った。
3人はまたデスクを囲む形で椅子に座り、昨日の続きのページをめくったら、小さい紙が挟まっていた。
そこには、
―――――――――――道子先生へ
相談があるんだけど
また会ってくれるかな?
薫
―――――――――――
敏也はその紙きれを手に取り出し、次のページをめくったら住所が書いてあった。
「薫って言う人の住所かな?」
光輝が話し出した。
「多分そうだね…ほら、名前が書いてあるよ!」
満が本を見ながら確信した。
よく見ると、住所が書かれている右下に小さな字で杉浦 薫 ×と書いてあった。
「なんだ!この…×」
光輝が気になったが、もちろん誰も分かるはずもなった。