歪んだ世界
「…(今だっ!!)」

優花は水筒を片手に河田の頭めがけて、勢いよく振り下ろす!

ゴツリッと鈍い音がタクシーの中で響く。

「ぐっあ…!?」

河田は横たわり、バックから手を離す。
優花はそれを見て、河田のバックを奪い取る。

「開けて!」

優花は運転手にそう言う、運転手はその状況について行けず、唖然としていた。

「―~…こっのぉっ…!」

「…っ!?」

頭を水筒で殴られた河田がのろのろと起き上がる。

優花は舌打ちをし自分でタクシーのドアを開け、カバンを2つ持って走って逃げる。
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