歪んだ世界

その光景に優花は見覚えがあった。
いつも見る夢の場所と似ていた。

「ここって！？」
そう優花が呟いた時だ、足元の根に優花は気を取られてつまづき転ぶ。
「…あっ！？」
前の方へと倒れ込む。
カバンは前の方へと飛ばされた。
衝撃は地面が軟らかいため（森だから）少なかった。
だが、舌を思いっきりかんでしまった。
「うっ（舌かんだ）。」
優花は舌をの痛みをこらえ、起きあがろうとした時、
「優花ちゃあん。」と、優花のすぐ後ろに河田がいた。
優花は瞬時に逃げようとしたが、腕を掴まれた。
「うっ。」
と優花は声を出してそのまま倒された。
「面倒かけやがって…逃げたらだめだろう？」
河田は、口は笑っていたが、目は笑ってはいなかった。
河田は、優花をおさえていた右手を、優花の胸の方に移動して制服のボタンをはずし始めた。
「本当に優花ちゃんの体は…」
そう言いながら、河田は、優花のシャツのボタンもはずしバサリっと開く。
「綺麗だね。」
「っ…。」
河田は、うっとりした顔で優花の体を眺め、手でそっとなでている。
「（気持ち悪い…）」
「こんな酷い傷跡があっても…優花ちゃんは綺麗で可愛いね。」
「（気持ち悪い。）」
優花は、汚い物を見る目で河田を見ていた。河田は、優花の腹にある傷跡を指でなぞり、そして、その手をあごへとやる。
「お前は、ただ、俺の言うことを聞く物でいいんだよ。」
唇が重なり、中へと入ってくる。