歪んだ世界
PM4:30頃

優香は河田の言うとおり門で待っていた。生徒達はここを通るたびに、優花をじろじろ見る。

「そういや、河田と松椎ってセフレだっていう噂あるの知ってるか?」

「えっまじで?!」

「うわ、あいつ、あんな可愛い子とかよ!」

「でも性格がなぁ~、暗いっつうか、冷めてぇっつうか。」

「前はあんなんじゃなかったらしいよ。」

「あぁ、家族が死んだから?」

「もぅ、やっちまったのかぁ~。」

「他にもセフレいるらしいぜぇ金さえくれれば。」

「せれセフレじゃねぇじゃん!」

色々な言葉。優花は黙って無視した。

「(あぁ…本当にうるさい…バカらしい。)」

そう考えている時、河田は来た。

「優花ちゃん、遅くなってごめんね。」

「…。」

「…んじゃ行こうか♪」

河田は、優花の態度など気にとめず2人
で歩き出す、幾つもの視線が背中に感じる。

「ん~と今日はどこ行こうかなぁ。」

「…。」

「んよし、まずはカラオケ行っちゃおう!

嗚呼なんで私はこんな世界にいるんだろう
…なんで………。
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