イジワル王子とお姫様
「ナツキくんの気持ちが治まるまで…」


「もう落ち着いた。杏の言う通りだわ、ごめんな当たって」


ナツキくん、ニッと笑ってる


もう…本当に気持ち落ち着いたみたいだね


「ううん、ナツキくんも複雑なんだよね。せっかくお父さんと会えたのにこうなって…」


「いや…そーいうんじゃねぇんだけど。…何つーのかな」


ナツキくん、また海を見て黙ってしまう


この前までは、ナツキくんと一緒にいて沈黙になると、ドギマギしてどうしたらいいか分からなかったけど…


今は…この一時がすごく心地いい


側にいるだけで安心できるんだよね…


「…あのさ」


ナツキくんが躊躇いがちに、口を開く


「ん?」


「オレとあいつ。家族なんだけど、そうじゃない。母親が、何であいつと入籍しないか知りたい?」


へっ!?いきなりで驚いた。そりゃあ…知りたいけどぉ


何か聞いちゃいけない気がして…


でも、ナツキくんの顔を伺いつつ、頷いた
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