イジワル王子とお姫様
「…まぁ、ナツキくんは間宮ってより、駿河って顔だよねぇ」


「ぶっ、何だよそれ…」


「えへへ…何となくぅ」


ナツキくんは目を伏せると、膝を抱える


あら、黙っちゃった…


「…高校生の男女4人で旅行させてさぁ。ほったらかしても何も起こらないと思ってる所が、またムカつくんだよなぁ…」


…え?あ、お父さんの事だよね


「うちの家族はあいつの放浪癖に慣れてっけど、困るだろ…保護者ナシだと…」


え?別にそこは…気にしないけどぉ…


…月の光に照らされて、ナツキくんの顔が綺麗。海に反射した水面の光もゆらゆら揺れる


「あいつの遺伝子がオレん中にあると思うとさぁ…何かたまに自信なくなる


オレもいつかあーなるんかなとか…」


ナツキくんは、海を見つめたまま呟いた


「でっ…でも!お父さんがいたから、ナツキくんは産まれて来たんだよ?お母さんだって、私たちの歳で決心したんだし


…ナツキくんがここにいる事は、本当に凄い奇跡だと思うよ?」


「…そーかな」
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