イジワル王子とお姫様
「そうだよ!」


ナツキくんは、私の顔を見てフッと笑う


「…やっぱ変な奴ぅ」


「へ…変でもいいもん。私、間違った事言ってないし…」


「…だな。やっぱお前のその変に前向きな所、好きだな」


「でしょぉ~?」


あは。好きとか言われたけど、月明かりの下だと何か恥ずかしくないよ


不思議…


いつもはドキドキして、直視できないナツキくんの顔も…じっと見れる


「…目ぇ閉じて」


ナツキくんは、私のこめかみ辺りに手を置くと、親指をそっと目尻にあてる


きゃあっ、キスされる…


おさまってた心臓が、ドキンと波打った


ナツキくんの言う通りに、目を閉じる…


…ドキドキドキドキ…





し…ん


…あれ?


ナツキくんが近づいてくる様子もなく


でも、ナツキくんの手は添えられたままで…


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