◆太陽のごとくあいつは◆



美夏は友枝を見つめて、



『…………どうして…日本じゃだめなの?』




『雛森……』




『だって…やだ、な。なんか聞いてると、逃げ出すみたいで…』




美夏は目をつぶった。



『…どうしたの?雛森。』




美夏は俯いて、ついに直接その話に触れてしまう。



『千佳と…どんな別れ方したの…?

逃げ出さなくちゃならないような…ことなの?』




すると友枝は、何も答えず。


ただ美夏の隣で風を浴びていた。









**********


夜8時。

友枝と別れた美夏は、裕香に電話をして、また部屋に泊めてくれるようにと頼んだ。



とても暗い声だったし、昼間のこともあったので、裕香は気を使って、何も言わずに受け入れた。



電話を切ると、すぐに晶螺が飛んできた。



『美夏ねぇは!?』



『心配しなくても、これから帰ってくるって!』

裕香が言った。


『ぁ、言っとくけど、今夜もここで寝るからだってー』


美奈が付け足した。



『明日の決勝、あんたたち大丈夫なのかなぁ』


裕香の言葉に、晶螺は頭を抱えた。





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