◆太陽のごとくあいつは◆



"人ってのは変わるんだよ、美夏ねぇ"


昼間の晶螺の言葉が胸に焼き付いて消えなかった。



裕香と美奈はダブルベッドで一緒に寝るのだが、ソファーだとまた風を引くので、今夜は3人で丸まって寝た。








***********


次の朝…



いよいよ決勝戦当日。




美夏は、裕香と美奈には『先に行ってて』と言って、部屋に残った。




ホテルのロビーで二人を見た晶螺は、すぐに駆け寄り、



『ぁれ、美夏ねぇは!?』



『なんかどうしても一人で静かに電話したいんだって。

誰かはちょっと言ってなかったけど…

だから先に行っててって。絶対間に合わせるからって』




美奈が答えた。

裕香は朝はいつも1時間はどうも起動しないらしく、だんまりしている。




美奈が続けた。


『まぁ、昨日のことは気にしないでさ、清々し~い気持ちで決勝に望もうよ。
な、晶螺ちゃん。

美夏だって、ヘソは曲げてても来るよ。
昨夜だって今朝だってよぉく言っておいたし。』



『……はぁ。』



とは言っても、と言った感じで肩をすくめる晶螺。


『まぁ、元気だしなって!』


晶螺の肩をバンっと叩いて、不起動の裕香を引きづるように担いでいった。



晶螺も後を追って、一緒にホテルを出て、浜へ向かった。



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