◆太陽のごとくあいつは◆
そこには、ずぶ濡れの晶螺が息を荒げて立っていた。
『晶螺…!?』
『やっぱりまだここにいたのか!!!!!』
部屋の二人は唖然として言葉が出ない。
『俺がにらんだとおりだったよ!!
美夏ねぇ!こいつは田辺篤に試合の前日、親切装ってわざと友枝式特別トレーニングを特訓してたんだ!!
それも、手足にものすごく負担のかかるやつをだ!!』
晶螺はズカズカと友枝に歩み寄り、胸倉を思い切り掴んだ。
『試合前にそんな慣れないトレーニングで負担かけてみろよ!!
誰だって、体がビックリして思うように動けなくもなるさ!!
あんたの狙い通り、田辺は萎縮しちまって、恥かくのが嫌で、パートナー見捨てて試合を放棄したってわけだ!』
パシッ
友枝が晶螺の手を払った。
『ぁんた恥ずかしくないのかよっ…同じビーチボールプレイヤーとして!!』
そんな晶螺に友枝は引きつつも、冷静に答えた。
『……恥ずかしい、か。
そんな感情はとっくに捨てたよ』
『っんだとぉ!!?』
『晶螺!!』
熱くなる晶螺を必死になだめる美夏。