◆太陽のごとくあいつは◆



…………

ぅ…わぁ、超イケメンじゃん…


振り返ったその男の顔を見上げた美夏は思った。



そしてなぜかそのイケメンは、
美夏の顔を見るなり、目を丸くした。



『??』


美夏が戸惑っていると、

その男は美夏の両肩を持って言った。



『美夏ねぇ!!!美夏ねぇじゃん!
うっそ、全然変わってないなぁ♪』



………


『…ぇ。』


まだ状況がよく飲み込めない美夏。



『覚えてないの?俺だよ、晶螺だよ!』


『……。
っあー!!!まさかアキちゃん!??
中2の時群馬に引っ越しちゃったアキちゃん?』



やがて思い出したように、美夏は大声を出した。


ぁぁ、そうか!!
あの夢に出てきた子って…この子だ……。


って、ぅん…!??

なんかデカくないか??


中学の頃の晶螺の姿が浮かぶ。


あんなに細くてなで肩だったあの子が??

おい、あたしだって170CMはあるんだぞっ?








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