天国に近い場所
「‥っ…」


私にバイバイと言うかのように、キスをする龍美。

龍美の唇は、暖かかった‥





「‥メールして」


唇が離れると私の頭を撫でながら、龍美はニコッと笑った。




「うん。するね…」


私がそう言うと、龍美は掴んでいる私の腕の力を緩め、もう一回私に軽くキスをした‥


そして車から降りて、龍美の運転席の所に行くと‥龍美は、運転席の窓を開ける。





「気をつけてね」

「うん‥」


素っ気ない返事をしながら、車の後部座席をごそごそと手で探っている龍美。
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