聖夜の約束
「夏姫さんらしいな」


フッと笑って夏姫の肩に手を置きそっと自分の方へ引き寄せる。


「レ、レイくんっ!」


夏姫はレイの腕の中で逃れようと動く。


「きっと、僕の方が精神年齢は上だと思う 経験も」


さらっと言われて夏姫も否定はしない。


(経験もって言う所が気になったけど・・・)


「もう離さないから 誰にも夏姫さんを渡さない」


レイを見る為に顔を上げるとふらついた。


年下の美少年に愛の告白をされた事と、寒さで身体の力が抜けてしまったのだ。


「レイくん、アパートに帰ろう 風邪引いちゃう」


夏姫はこれ以上考えるのはやめた。


(あたしは年下のレイくんを選んだ。この先どうなるか分からないけどあたしはレイくんを愛している)


レイに抱きかかえられるようにして広場を抜けた。


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