たいよう
よほど黒が嫌なのか拗ねるそらは可愛い。
ホント、黒も似合うのに。
なんでわざわざ茶色にするのだろう。
髪の毛派手にしなくったってそらは十分目立つし、カッコいいのに。
「ぷ」
やっぱり外見に似合わず拗ねてるそらは面白くて、吹き出してしまった。
「さーおー?今、お前笑ったな?」
そらにも聞こえたらしく、ちょっと怒った顔で言われるけど、説得力は全くない。
「だって可愛すぎるんだもん」
どこまでもバカ正直者なあたしは本音をついもらしてしまう。
「さーおちゃん?」
げ。
あたしはついでにスイッチまでも押してしまったらしい。
「だって、だって…っ!!」
そういいながら、じりじりと後退する。
「…だって…何?」
逃げるしかない。
そう思ったあたしは走る。
そらの横を間一髪で通り過ぎた。
反対向く時間だけ、時間が稼げるかもしれない。そうおもったからだけど、やっぱり。
現実は甘くない。