たいよう
「ごめんな、ヒロ。空紘先輩、すいませんでした」
空気読みすぎだろってぐらいなタイミングで、凌都と舜がやってきた。まだ制服じゃないところを見ると、かなり気にしてくれてたんだな、と思う。
しゅん、とした凌都はいつもの元気な感じとはかけ離れていて、なんだか調子が狂う。いや、俺が悪いんだけど。
凌都は聞いたのだろうか、とふと疑問に思って舜の方を見ると、舜は察知したのか首を静かに横にふった。
エスパーかよ、と突っ込みたくなる。いつも舜は俺が言葉にする前に答えてくれる。ホントありがたい。加えて申し訳ない気持ちでいっぱいになるけど、こればかりは、だ。
凌都は何かあるとは気づいてるはずだ。
だいたい、誰が応援にくるかって話でこんなことになるわけだから、疑問に思わないほうがおかしい。
それでも、まだ言えない。
「ごめん、凌都」
そう言った俺に凌都は首を横に振る。ホント、ごめん。でも、まだ無理だ。
まだ、何も解決していないから。