たいよう




「ごめんな、ヒロ。空紘先輩、すいませんでした」



空気読みすぎだろってぐらいなタイミングで、凌都と舜がやってきた。まだ制服じゃないところを見ると、かなり気にしてくれてたんだな、と思う。



しゅん、とした凌都はいつもの元気な感じとはかけ離れていて、なんだか調子が狂う。いや、俺が悪いんだけど。



凌都は聞いたのだろうか、とふと疑問に思って舜の方を見ると、舜は察知したのか首を静かに横にふった。
エスパーかよ、と突っ込みたくなる。いつも舜は俺が言葉にする前に答えてくれる。ホントありがたい。加えて申し訳ない気持ちでいっぱいになるけど、こればかりは、だ。



凌都は何かあるとは気づいてるはずだ。
だいたい、誰が応援にくるかって話でこんなことになるわけだから、疑問に思わないほうがおかしい。



それでも、まだ言えない。



「ごめん、凌都」



そう言った俺に凌都は首を横に振る。ホント、ごめん。でも、まだ無理だ。



まだ、何も解決していないから。






< 84 / 94 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop