完璧日本男児

でも、大体の娘と父の関係ってそんな感じだと思う。

ちゃんと仕事してるあたり本当に尊敬もの。
別にアル中とかじゃないし、ギャンブル好きでもない。
今時珍しく国民第一主義の真面目な大臣さんです。

証拠にお父さんの部屋には、
過去の政権の犯した過ちやら、
国民からの手紙、メールなどすべてファイルに入れて保管されてる。
もちろん、娘の私ですらお父さんの書斎には入れさせてもらえない。

指紋認証システムになってるから、
父が居ない間は、開かずの部屋と化する。



埃とか大丈夫なのかな?



あと、お父さんが家に帰って来ない理由は、
家族を危険にさらさないため。
私が普通の生活が出来るように、
自分はマンションに住んでる。
決して贅沢な暮らしはしない父だけど、
私にちゃんとした環境を整えるためならお金は惜しまない。

父親というのは、家庭まで手が届かない。
だから、せめて家族の大黒柱として、
国民の暮らしを、国を背負うものとして、
父として、その大きな背中で示している。
そして、愛情は、私の周りに整えられた環境、
衣食住が揃った何不自由ない環境が証明している。



だから、我侭なんて言えないし、言わない。



お母さんはというと、現在海外に冒険中。
なんともアクティブなお母さんです。
15歳の受験控えた娘置いて、ちょっくらエベレスト言ってくると抜かす母です。
でも、まぁ仕方が無い。


だって、現役冒険家ですからねー。


それでも私が15歳になるまでずーっとそばに居てくれた。
私が15歳になったら、もう我慢の限界といわんばかりに、
つい1週間前に行きましたね。

それまでは、本当に尽くしてくれた。
家庭教師探したりとか、
朝早くからお弁当やら、朝ごはん用意したりとか、
私がしたい習い事とか全部最高の教師をそろえてくれた。

悩んだら、すぐお母さんに私は言う。
お母さんは対等の立場でキチンと考えてくれる人で、
自分に非があると分かったらすぐに謝る。
感情的になるところもあるけれど、
出来たお母さんだと娘ながら思う。


ベタ褒めじゃん、私。


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